中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)
2019.09.04
スキルアップ
第48回 「北京の夏の風物詩―語彙を増やしましょう」
ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生に執筆していただいています。どうぞお楽しみください。
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お金があれば、「上海の人は服に使い、北京の人は食に使う」と言われているように、北京の夏は美味しい食べ物から語らずにはいられません。
「好吃不过饺子,舒服不过倒着(美味しいものと言えば餃子、楽っていえば横になる)」との言われがあり、北京の人は餃子が大好きです。夏の餃子には夏の具がいっぱいで、体に優しいです。肉や卵に西葫芦(ズッキーニ)、扁豆(インゲン豆)、豇豆(ささげ豆)、西红柿(トマト)、黄瓜(きゅうり)などと組み合わせ、手作り皮に包まれ、食欲をそそられ、餃子だけで満足できます。もちろん最後に、「原汤化原食(ゆで汁は消化にいい)」ゆで汁もいただきます。北京の餃子は主食として食べるので、簡単な野菜炒めは出されても、ご飯とは一緒に食べないです。
次に欠かせないのは麺です。「炸酱面(ジャージャン麺)」、「芝麻将面(ゴマだれ麺)」、「茄子肉丁面(茄子と肉の粒切麺)」、「西红柿鸡蛋面(トマトと卵麺)」、「打卤面(餡掛け麺)」、「炒面(焼きそば)」、「焖面(蒸し焼そば)」などがあります。もちろん生ニンニクを齧りながらたべるのが本場です。麺も主食なので、ご飯は出されないです。
飲み物に欠かせないのは「北氷洋(北極洋ブランドのジュース)」に「茉莉花茶(ジャスミン茶」、「菊花茶(菊茶)」があげられます。
お酒と言えば、「北京啤酒(ビール)」に「红星二锅头(紅星ブランドの白酒)」、「下酒菜(酒のおつまみ)」は「煮毛豆(枝豆)」、「开花豆(そら豆揚げ)」、「小葱拌豆腐(豆腐と万能ねぎ和え)」、「拍黄瓜(きゅうりのたたき)」、「肉皮冻(煮こごり)」などなどありますが、ひとまず定番は以上の品です。
腹ごしらえをしたら、蓮の花を見ながら、北海、後海で夕涼みの将棋やお散歩。これが老北京人の優雅な日常と言えるでしょう。皆さんも、ぜひ北京の庶民の夏を楽しんでみてください。
では、次回は、秋について、中国語の表現、中国人の思いをご紹介したいと思います。ご期待ください。
●今月の中国語新語:
脑洞大开:脑洞指大脑中需要用想象力去填充的“洞穴”。其“洞穴”越大,想象越丰富。“脑洞大开”的意思是联想极其丰富、奇特。
「脑洞大开」とは発想が極めて豊かで、奇抜であることを言います。脳には想像力をもって埋める「穴場」があり、それが大きければ大きいほど、想像力が豊かになると言われます。
例:这篇文章标新立异,脑洞大开令人深思。
この文章は発想が新しくて面白く、想像力たっぷりで、考えさせられるものです。
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張 意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。
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中国語ビジネスコミュニケーションコース
2020年[春期]4月レギュラーコース
<レベルチェックテスト>
4/4(土)16:30~ レベルチェックテスト(1人10分)
https://www.issnet.co.jp/courses/c_i_business.html#event_info5
コース案内動画はこちら
※張意意先生からのメッセージもありますので、ぜひご覧ください!
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