中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)
2020.08.05
スキルアップ
第59回 「北京の家庭料理-ジャージャン麺」
ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生に執筆していただいています。どうぞお楽しみください。
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北京の夏の食卓によく出されるのは、「ジャージャン麺」です。コシがある固めの手打ち麺、あらびきの豚肉がごろっと入ったジャージャンに、山盛りのキュウリや紅芯大根の千切りを乗せると、食欲をそそられます。さらに、生のニンニクをかじりながら食べると、実に豪快です。ニンニクは食欲促進だけでなく、殺菌の効用もあります。
ここで、簡単に「うちのジャージャン面」の作り方をご紹介したいと思います。
まずは「手擀面(手打ち麺)」の作り方です。
在一个较大的盆中放入500g面粉(大きめのボールに粉を500g入れます)
打入一个鸡蛋(卵1個を入れる)
220g清水中放入几粒盐,化开(220gの水に塩少々を溶かします)
把水一点点加入面粉中,揉成团。盖上保鲜膜,醒面30分钟(水を少しずつ入れ、一塊に捏ね、ラップをし、30分ほど寝かせます)
面团切一半,擀薄,扇形折叠,切成喜欢的宽度(半分に分け、薄く伸ばしてから畳み、お好みの幅に切ります)
放入滚水中,“三滚饺子两滚面”,也就是开锅后,点一次凉水再大开就可以啦(切った麺を沸騰したお湯に散らばせ、完全に沸騰したら差し水を加え、再度沸騰したら、出来上がりです。「餃子は差し水2回、麺は1回」とよく言われています。)
次は、炸酱(ジャージャン)ですが、サラダ油(あるいはラード)を引いた中華鍋にあらびきの豚肉を炒め、火が通ったら、大豆味噌と甜麵醬を8対2の割合で入れ、しばらく炒めたら、カップ一杯の水を入れ、沸騰させます。中火で水気がなくなるまで煮込みます。中国語の「炸酱」を直訳すると、「味噌を揚げる」となりますが、水気を完全に飛ばし、味噌に油がしみこみ、味噌から油がにじみでる様子を言うのではないかと思います。
あとは、麺にジャージャンとメンマを入れていただくのですが、麺を冷たい水に晒して冷たく食べるのも、のど越しがよく、おいしいです。
ぜひ、皆さんも作ってみてください。
では、次回は、「擬声語や擬態語について」お話ししたいと思います。ご期待ください。
●今月の中国語新語:
备胎:原本是“汽车备用轮胎”的意思。如今在网络用语中多指一段感情中的替补、候选人。也用作于饭局备胎、酒局备胎、班长备胎等
(本来の意味は車のスペアタイヤのことですが、ネット用語では、愛情や友情などで代わりになる人のことを指します。宴会の候補や班長の候補などにも使われます。)
例:备胎的爱情经常是遮遮掩掩的。
「备胎」式の愛情は常に隠され非公開のようなものです。
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張 意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。
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中国語ビジネスコミュニケーションコース
コース案内動画はこちら
※張意意先生からのメッセージもありますので、ぜひご覧ください!
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