中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)
2022.10.04
スキルアップ
第85回 「我が家の中華料理」
ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生に執筆していただいています。どうぞお楽しみください。
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「お宅は毎日中華料理を食べているのですか。」
「うちも昨日、麻婆茄子を作りました。」
近所の人からよくこのように声をかけられると、どう返事をすればいいのか実に戸惑います。
そもそも、「マーボー(麻婆)さん」が作った豆腐料理だけが有名で、「麻婆茄子」や「麻婆春雨」は日本の料理ではないかと思います。
今回「我が家の中華料理」を題にしたのは、日本のおふくろ料理と同じように、中国でも各家庭の味付けやアレンジ、各地で使われている食材はかなり異なり、食材や料理の名前も地域によって違うことをお伝えしたいと思ったからです。
我が家の食卓によく出てくるのは「红烧肉(豚肉の角煮)」と「雪菜毛豆(野沢菜と枝豆の炒めもの)」です。
「红烧肉(豚肉の角煮)」は、日本のスーパー(超市)では皮付きの豚肉がほとんど見当たらないので、少しコラーゲンがたりませんが、上等な豚ロース(五花肉)に、調味料のネギ、生姜、ニンニク、胡椒、八角、氷砂糖、唐辛子とローレル(葱、姜、蒜、花椒、大料、冰糖、辣椒、香叶)などを加えれば、北京と変わらない味になります。
「雪菜毛豆(野沢菜と枝豆の炒めもの)」も、油を引いた鍋にニンニクと唐辛子をいれ、香りが出たら1センチぐらいに刻んだ野沢菜を入れて炒め、油が回ったところで、茹でた枝豆をいれて混ぜながら1分ぐらい炒めればできあがりです。野沢菜にしっかり塩味や旨味がしみ込んでいるので、ほかの調味料はいりません。きわめて簡単で美味しい一品です。
他にも大根とスペアリブのスープ(萝卜排骨汤)など、手軽にできる「中華料理」をいただいています。
次回は「固定観念と習慣」についてお話したいと思います。ご期待ください。
●今月の中国語新語:
绿茶:网络流行语。指外貌清纯脱俗,长发飘逸,为人处处体贴,说话娇柔可爱,但背后却处心积虑,善于心计,总是用看起来让自己受委屈的话和别的男孩子去说他女朋友的坏话的女孩。也叫“绿茶妹”、“绿茶女”。
緑茶:ネット用語。人前では純粋で優雅な姿で長い髪を風になびかせ、思いやりがあるやさしい女の子ですが、裏では打算的で、時には自分がいじめられたと可哀そうな顔をして、男の子にその彼女の悪口を言う女の子のことを言います。「緑茶妹」か「緑茶女」とも言います。
例:
绿茶妹的套路很深,你可能已经成了她的备胎。
緑茶妹の手口は非常に巧妙で、すでに騙されているかもしれませんよ。
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張 意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。
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