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中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)

2024.06.04

スキルアップ

第105回 「小紅書(レッド)」

第105回 「小紅書(レッド)」

ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生に執筆していただいています。どうぞお楽しみください。
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みなさんは、中国の若者が大好きなアプリ「小紅書」を使っていますか。日本でよく使われているインスタグラムに似たような、写真や短文、短いライブビデオを随時アップロードできるアプリです。

インスタグラムと小紅書の両方を使っている私には、映えを追求したり、人に見せびらかすインスタグラムより、小紅書の方がより現実的で日常生活の多様な生き方を見せてくれているように感じます。「接地气(飾りのない庶民的な)」というものですね。

毎日「小紅書」に東京での生活についてのことを発信したり、人の発信にコメントしたりすることを通じて、知らない人達と交流するようになりました。

日本からの登録なので、自然と日本に関わる発言が多く表示されます。日本語に悩まされている中国人からの日本語に関する疑問や質問、例えば、「は」と「が」の違いや、「の」の使い方など文法の質問もあれば、「ごみを捨てないでください!」と「ごみを捨ててはいけない!」、「忘れた」と「忘れてた」どちらをどう使えばいいのかなど。また、日本にきた中国人の観光客が感じた不思議、例えば、電車に乗るときに背負っているリュックを前に抱えることがわからず白眼視されたこと、「ポイ捨て、許さん!」の張り紙を見て、「許さんはどうしたの?」など、おかしくて面白い書き込みがあります。

自分が興味をもっている分野に特化すれば、簡単に交流しあい、友達を作ることができます。私の場合は、動物の可愛い日常をシェアしたり、レシピをアップしたりしています。長年日本に住んでいる私にとっては、小紅書が、今の中国人が関心を持っていること、考えていることを教えてくれるので、毎日楽しく見ています。

中国人との交流の場として、みなさんにも活用できるのではないかと、ふと思いました。お勧めしたいです。

次回は、中国で良く使われているアプリ「抖音(TikTok)」についてお話したいと思います。ご期待ください。


今月の中国語新語:
搭子:如今流行的“搭子”,反映的是一种搭子轻于朋友重于同事,毫无压力的新型社交关系模式。在某一方面具有相同点或相同的兴趣爱好,“搭”在一起度过一段各自满意、舒适的时光,而在其他方面又互不干扰。

搭子:パートナー、何かを一緒にやる友達のことを言いますが、友達より気軽で、同僚より親しいような、気兼ねなく付き合える新しい人間関係のことを指します。共通点か共通の趣味を持っていながらも、お互いに干渉せず、共通する部分だけをシェアし、楽しい時間を過ごす友達のことを言います。

例:
如今的年轻人吃饭找个饭搭子、出行找个旅游搭子,喝咖啡有咖啡搭子,还有运动搭子,蹦迪搭子等等,不用为人际关系烦恼,又不孤单。

今の若者は、ご飯に行く時には「飯搭子」を、旅行に出かける時には「旅行搭子」、コーヒーでは「珈琲搭子」を作り、また「スポーツ搭子」や、「ディスコ搭子」などなど、人間関係に悩まされず、一人で行動することの寂しさもない生活をしています。

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張 意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。
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