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中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)

2025.07.02

スキルアップ

第118回 「中国語で名作を読みましょう」

第118回 「中国語で名作を読みましょう」

ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生に執筆していただいています。どうぞお楽しみください。
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前回のお話の続きで、今回は中国語の名作をいくつかご紹介します。

中検2級を取得したら、ぜひ中国語の書籍を原作でたくさん読み、語学力を高めながら、中国の歴史、先人の知恵、慣習、風俗文化について理解を深めましょう。より勉強が楽しくなると思います。

先日、ネットで「AIが選んだ中国で最も影響力のある現代作家トップ10」というタイトルの文章を見つけました。ちょうどお勧めしたい作家と作品が多く重なっていますので、そのリンクをここに貼り付け、ご紹介します。
当代中国最具影响力的十大作家是哪些?AI给出了以下评价结果

好きでなくてもひとまず読んだほうがいい作家とその作品は、
第一位 ノーベル賞受賞者の莫言、代表作は「紅高梁」。映画も有名なので、合わせて読むと、読み易いと思います。
第二位 余華、代表作は「活着」。語彙が簡単で、読み易い感動的な一冊です。
第三位 賈平凹、代表作は「廃都」。少し癖があるかもしれませんが、読み易い一冊です。
第六位 劉慈欣、代表作「三体」。SF好きな方には読み始めると止まらない一冊です。
第十位 陳忠実、「白鹿原」。白鹿原村を舞台に清末から二十世紀八十年代ごろまでの戦乱、革命、政権交代など激動の時代を生き抜く人々の喜怒哀楽、生と死を描いた重みのある一冊です。

また、AIの選んだトップ10には入っていませんが、北京出身の作家王蒙と上海出身の作家余秋雨の作品も手に取って読んでみると、典型的な南方人と北方人の違いが読み取れると思います。

王蒙氏の代表作としては、長編「青春万歳」や中編「組織部に一人の若者が来た」などが挙げられます。特に後者の作品は面白くて、改革開放初期の北京が生き生きと反映されています。
一方、上海出身の作家余秋氏の代表作としては、文集の「文化苦い旅」や「山河の書」などが面白いと思います。

もちろん、最終的には自分に合った一冊をそのステップごとに見つけることが大事です。

次回は、「古文に触れましょう」についてお話したいと思います。ご期待ください。

マル今月の中国語新語:
老鼠人:2023年在网络社交平台流行,主要用来形容缺乏改变现状的勇气与能力,对生活失去希望的社会群体。

鼠人間:2023年からSNSで流行り出した言葉です。「モグラ族」のような、現状を変える勇気と能力を持たず、精神的に崩れて、生活に失望している人のことを言います。

例:
一些年轻人工作日像个社畜,到了周末,立即化身老鼠人。

一部の若者は平日は社畜のように働きますが、週末になると、鼠人間に変わってしまいます。
 

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張 意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。
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