第120回「中国語のリズム」

ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム～更上一層楼（更に上へと）」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生に執筆していただいています。どうぞお楽しみください。
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言語は音と意味が合体したもので、美しいリズムを持っています。つまり、音が同一強度、同じ間隔、規則的に重複することなどでリズムを作っています。

言葉のリズムに乗れば、抑揚頓挫、強弱、長短で感情や情緒などの繊細なニュアンスを掴むことができ、ネイティブと同じように流れるように会話し、文章も流暢に書くことができます。

さて、中国語のリズムはどのような特徴があるのでしょうか。ここで見てみましょう。

まず、中国語には母音、子音、四声（トーン）があるのは入門の段階で教えられ、皆さんもよくご存じだと思いますが、実際に会話する時は、音の長短、強弱もあります。同音異義語もたくさんありますので、綺麗なリズムを出すためには、同音或いは近い音による誤解や違う意味にならないように、巧みに語彙の交換が必要となります。

また、綺麗なリズムを作るために、音と音の長さ、軽音か重音か、間を調整しながら均整を作る必要があります。つまり、修辞法上の、「对仗（対句法や対照法）、排比（並列文）」などで、読み易いようにすることです。

さらに、日本語では５＋７＋５が読み易く美しい響きとされているように、中国語のリズムは基本的には２＋２の四音節が主流で、２＋３や２＋２＋３のリズムが古代の詩や歌によって馴染み深いリズムとして定着しています。

もちろん、「合辙押韵」、つまり母音を踏むことも大事で、詩や歌だけではなく、文章でも同じように、文の終わりに同一母音を使えば、読み易くなり、よい文だと一般的に思われます。

リズムを意識しながら音読を続ければ、中国語の読解力を高めることができ、また、文と文のつながりや前後関係、流れもわかるようになり、作文力も身につけることができます。

最後に、リズムに乗ることで、集中力や記憶力、さらにコミュニコーション力も得られます。

もっと詳しい内容や例文は9/20のセミナーでご紹介しますので、お時間がありましたら、ぜひご参加ください。
※9/20（土）無料オンラインセミナー「中国語ブラッシュアップのためのリズムのつかみ方」開催

次回は、「勉強のリズム」についてお話したいと思います。ご期待ください。

●今月の中国語新語：
炸街：指驾驶人透过猛轰油门、急加速或改装排气系统等方式故意制造巨大声响吸引他人注意的行为，常伴随飙车、非法改装等危险驾驶现象，扰乱公共秩序并增加安全隐患。

炸街（ザージェ）:ドライバーが急なアクセル操作や急加速、或いはマフラーなどを改造して、巨大な騒音をまき散らし、目立とうとする迷惑行為を言います。超高速な危険運転や、違法改造なども伴い、他人への迷惑だけでなく、交通の危険を生じる可能性があります。

例文：
随着天气越来越炎热，又出现了炸街炫酷的行为。既危害交通安全，更噪声扰民，影响城市和谐，必须严打。

暑くなるにつれ、炸街（ザージェ）で目立ちたがる行為が見かけられるようになりました。交通事故を起こす危険な行為だけではなく、住民に迷惑で、都市生活の調和を妨げる行為なので、厳重に取り締まるべきです。

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張意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。
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四葉のクローバー 張先生が講師！中国語ビジネスコミュニケーションコースのイベント