中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)
2019.12.04
スキルアップ
第51回 「北京の春節バザール」
ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生に執筆していただいています。どうぞお楽しみください。
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北京の春節バザール(春节庙会)は2月頃(早春)に北京を訪れる方にお勧めしたい北京の風物詩の一つです。
「庙会」は古くは宗教行事と関連して始まったものだそうですが、今や、気軽に楽しまれるバザールとなっています。文革期間中は約20年間中断され、1985年以降各地で復活するようになりました。中国の新年、春節の一大イベントとして、隆福寺、護国寺、白塔寺、陶然亭公園、地壇公園、龍潭湖公園など市内のいろいろなところで開催されます。多くは旧暦の年末から正月の七日まで賑わいます。
たくさんの民芸品、手工芸品店がバザールに店をだしたり、個人が自分の作品を路上で販売したりします。伝統的なものとして、切紙(剪纸)や飴細工(糖人儿)、人形(布娃娃)などの庶民的なものが色鮮やかで多くの子供たちを惹きつけます。一方、茶道具、書画、民芸家具、宝石、骨董などの高価なものもあり、風流なものを求める大人も楽しめます。もちろん、お土産を探すのにも最高なところです。
また、ここでは、百種類以上の美味しい北京点心(小吃)を一遍に堪能できます。串焼き(烤串)、イカ焼き(烤鱿鱼)、ホルモン煮込み(炒肝)、発酵した豆乳(豆汁)から山査子菓子(冰糖葫芦)、豌豆羊羹(豌豆黄)、餡子入りきなこ餅(驴打滚儿)などを屋台で楽しめます。
それに、楽しい伝統芸能も観劇(看戏)しなければバザールを終わりにできないでしょう。アマチュアからプロまで、民間の芸能(京劇、评书、大鼓、相声)がここに大集合します。ほかに、竹馬(踩高跷)、雑技(杂技)、踊り(民间舞蹈)などを見て回り、楽しい一時を過ごすことができます。
春節バザールを訪れて、ぜひ、ご自分の忘れられない北京を見つけてください。
では、次回は、2022年冬季オリンピック開催地「張家口」について、ご紹介したいと思います。ご期待ください。
●今月の中国語新語:
二师兄:学艺的第二名学生。《西游记》中随唐僧西天取经的二弟子(猪八戒)。最近由于猪瘟,猪肉涨价,于是用“二师兄”来代替“猪”随处可见。
「二师兄」は通常習い事の二番目の生徒のことを言いますが、「西遊記」で三蔵法師について天竺にお経を求めに旅立った二番目の弟子は猪八戒なので、豚の隠語としても使われています。近頃、豚コレラが発生し、豚肉が急騰。すると、ネットでは豚肉の代名詞として「二师兄」の言い方をたくさん見かけるようになりました。
例:发现猪瘟,方圆五公里所有的二师兄都被判了死刑。
豚コレラが発生し、五キロ界隈の「二师兄」がすべて、死刑判決(殺処分)を受けることになった。
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張 意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。
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中国語ビジネスコミュニケーションコース
2020年[春期]4月レギュラーコース
<レベルチェックテスト>
4/4(土)16:30~ レベルチェックテスト(1人10分)
https://www.issnet.co.jp/courses/c_i_business.html#event_info5
コース案内動画はこちら
※張意意先生からのメッセージもありますので、ぜひご覧ください!
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