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中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)

2022.05.07

スキルアップ

第80回 「語学学習のための映画・ドラマ鑑賞」

第80回 「語学学習のための映画・ドラマ鑑賞」

ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生に執筆していただいています。どうぞお楽しみください。
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中国語を勉強するために中国語の映画やドラマを積極的に鑑賞する人、中国語の映画やドラマが大好きで、中国語を勉強し始めた人。今では、映画やドラマがいつでもどこでも気軽に視聴できるようになり、手軽にできる語学学習の手段の一つとなっています。

ところが、思うほど効果がないとの声もよく聞きます。
映画やドラマをどのように使えば語学学習の効果を上げられるのでしょうか。自分の経験を踏まえ、一緒に考えてみたいと思います。

まず初めに、映画やドラマを選ぶところから始めましょう。
最も大事なのは、大好きで、感動させられ、何回も繰り返し見たいものを選ぶことです。
一回見るだけでは、勉強にはなりません。最初から最後まで一回見てから、その内最も好きな内容を2分から20分ほど切り取って、「シャドウイング、リピーティング」を繰り返し、暗記したうえで、自分の言葉として言えるように練習すれば、間違いなく勉強になると思います。好きなシーンやフレーズであれば、暗記までの繰り返しは苦になりませんし、覚えも早いでしょう。

次は、映画やドラマの中に、自分に近いと思われる役、或いは自分がなりたい役がいることも大事です。
実際に使ってみたい言葉、自分が言えたらいいなと思われる言葉などは、生活と結び付ければ、覚えたらすぐに使えますし、忘れることもないでしょう。つまり、実際に使わない言葉は、覚えてもすぐに忘れてしまう可能性がありますので、時代劇やアクション映画より、現在の生活や職場のシーンなどがあった方がよいと思います。また、ロジカルシンキング、推理、説得力を磨くには、刑事ドラマや法廷ドラマもおすすめです。ただ、これらの映画やドラマに使われる言葉は、生活用語よりやや難しい傾向がありますので、自分のレベルに合わせ、8割ぐらい聞き取れるものから始めた方が、一番効率がいいのではないかと思います。

私も、日本語の映画やドラマをよく見ています。前に述べた勉強法のほかに、知らない単語や言い回し、素晴らしい表現をメモし、調べたり、訳したりする試みもしています。楽しみながら語学が上達できる、実に「一举两得(一石二鳥)」で、「事半功倍(効率がよい)」勉強法ではないでしょうか。一緒にたくさんやってみましょう。

では、次回は、「期間限定の新語」についてお話したいと思います。ご期待ください。

マル今月の中国語新語:
国潮:带有中国特定元素的潮流款式外型设计,遍及衣服、鞋子、奢侈品等。
国潮:
中国の要素が入ったトレンディなデザインのこと。服、靴、ラグジュアリーグッズなど、広く使われています。

例:国潮市场品牌越来越多,价格飙升,还出现了一些伪国潮。
「国潮」関連ブランドが増える一方で、価格も急上昇し、偽商品まで出回っています。


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張 意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。
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