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中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)

2026.03.03

スキルアップ

第126回 「色に関連する中国語の表現―赤」

第126回 「色に関連する中国語の表現―赤」

ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生に執筆していただいています。どうぞお楽しみください。
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中国の色と聞かれたら、誰でもまず思い浮かぶのは「赤」でしょう。

色は日常生活の装飾にとどまらず、強い象徴性を持っている文化的コードでもあります。どの世界でも、色はアイデンティティや感情、世界観を表す手段として用いられ、その意味づけは文化によって大きく異なります。

古代中国では、色は宇宙のエネルギーを象徴し、五色・五行・五方は中国人の世界観を形づくる基本的な宇宙モデルとされてきました。その中で赤は「火」および「南」を司り、太陽・光・生命・喜び・情熱・繁栄・夏・盛大さを象徴します。民間の信仰においては、赤は邪気を払い、身を守り、生命力をもたらす色と考えられています。

春節には赤いランタン、赤い春聯(縦書きの短冊で、対になっている短い言葉)、紅包(お年玉)。結婚式では赤い嫁入り衣装、赤い蓋頭(花嫁がかぶる布)、赤い蝋燭など、祝いの場には赤が欠かせません。故宮博物院の壮麗な赤い城壁も、こうした象徴性の現れです。

中国語で一般的に「赤色」を表す際に使われる漢字は「紅」です。淡い赤から深い赤まで、ニュアンスごとに多彩な語彙が存在します。
淡い赤:浅红、桃红、粉红、嫣红、海棠红
オレンジ寄りの暖色系:朱红、丹红、橘红、赭红、绯红
紫みを帯びたクール系:紫红、玫瑰红、胭脂红
深みのある赤:深红、绛红、殷红、酡红、枣红

色彩を超えて、感情や状態を表す語としても使われます。
脸红:顔が赤くなる(興奮・恥ずかしい)
眼红:羨ましがる、欲しがる
红火:繁盛、活気
红极一时:一時的に大人気になる

一方、「赤」という漢字も使われますが、こちらは書き言葉寄りで、真っ赤・鮮烈・純粋・本質的といった強いニュアンスを強調する際に用いられます。
例えば:赤霞(夕霞のような赤)、赤红(純粋な赤)、赤纁(朱赤に近い赤)など。

中国において「赤」は、祝福・力・繁栄・共同体の記憶を担う特別な色です。お祝いの贈り物に赤いリボンや赤い花を添えれば、まず間違いなく喜ばれます。

次回は、「色に関連する中国語の表現―青」です。ご期待ください。

今月の中国語新語:
闭麦:网络用语,指闭嘴、不说话。原指关闭麦克风的技术操作。后逐渐成为规避舆论风险的通用表达方式。

閉麦(bimai)/ミュート:ネット用語。黙ることを指します。もともとは「麦克(マイク)」をオフにする操作を意味しましたが、現在では世論リスクを回避するための一般的な表現として定着しつつあります。

例:
老公吵架就“闭麦”,我气得直跺脚。

夫はケンカになるとすぐ“閉麦(ミュート)”して黙り込むから、こっちはイライラしてしまいます。

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張 意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。
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