中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)
2020.04.03
スキルアップ
第55回 「中華料理のメニューを見ながら覚える動詞」
ネイティブがよく使う自然な中国語表現を毎月テーマ毎にご紹介する「中国語表現コラム~更上一層楼(更に上へと)」。中国語ビジネスコミュニケーションコースご担当の張意意先生に執筆していただいています。どうぞお楽しみください。
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「動詞」を正確に使えば、ものごとがより具体的にイメージできて、文が生き生きとしたものになります。そこで、今回は中華料理のメニューによくでてくる動詞を一緒にみてみたいと思います。シェフの動きを思い浮かべながら、料理を注文する時点から美味しさを感じましょう。
炒める、蒸す、煮るなど、日本語と同じ漢字を使って意味も同じものもありますが、ここでは、日本語にない言い方の一部を見てみましょう。
冰镇啤酒(冷えたビール)、镇は食べ物や飲み物を冷蔵庫に入れるか、氷と一緒において冷やすこと。
鲜榨果汁(搾りたてジュース)、榨は搾ること。
沏一壶茶(熱湯でお茶をいれる)、沏は熱湯を注いでお茶や砂糖水を作ること。「冲一壶茶」「泡一壶茶」も同じ。
现磨咖啡(挽き立てコーヒー)、磨は摩擦、潰す、研磨の意味。
什锦拼盘(盛り合わせ)、拼は合わせること、ちなみに、パズルは「拼图」、パッチワークは「拼布」。
凉拌黄瓜(キュウリの和え物)、拌は和える、かき混ぜること。
碳烤叉烧(炭火焼チャーシュー)、烤は炙ること。
红烧肉(豚肉の角煮)、烧は焼くこと。「烧烤(バーベキュー)」のように似た意味の「烤」と一緒に使うこともある。
香煎黄鱼(揚げキグチ)、煎は少量の油でじっくり揚げること。
炸鸡块(唐揚げ)、炸は大量の油で強火で揚げること。
干煸四季豆(インゲン豆の炒め)、煸は汁を残さない炒め方。
红焖鸡块(鳥の煮物)、焖は蓋を閉めて煮る、蒸らすこと。
手捏饺子(手作り餃子)、捏は摘まむこと。
手擀面(手作り麺)、擀は麺棒で麺を伸ばすこと。
日本のレストランや料理屋では中国語のメニューがどんどん増えています。いかにメニューを正しく、美味しく感じられるように翻訳するかが腕の見せ所です。普段から、日本のメニューと中国のメニューに注目しているのであれば、楽にこなせるかもしれません。では、一緒に頑張っていきましょう。
では、次回は、「動詞と一緒に使う副詞を覚えましょう」ついてお話したいと思います。ご期待ください。
●今月の中国語新語:
战疫:「战役(戦争の一場面)」の「役」と「瘟疫」の「疫」、発音が同じことで入れ替え、新型コロナウイルスと戦うことをい言います。
例:新冠病毒已经成为全球共同的战疫。
新型コロナウイルスは全世界に拡大し、共同の戦いとなっています。
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張 意意
ビジネスコンサルタント。中国北京外国語学院卒業。証券会社を経て、現在、コンサルティング会社経営。現役通訳者、翻訳者としても活躍中。アイ・エス・エス・インスティテュートでは「ビジネスコミュニケーションコース」を担当。企業や業界のニーズを把握し、中日間のコミュニケーションを円滑に進めるために、受講生に最新の動向を紹介しながら、指導を行っている。
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中国語ビジネスコミュニケーションコース
コース案内動画はこちら
※張意意先生からのメッセージもありますので、ぜひご覧ください!
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