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ワンランクアップの英語表現

2009.11.04

スキルアップ

第8回:詳しく説明してもらうには?

第8回:詳しく説明してもらうには?

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗

 最近のビジネスミーティングはパワーポイントなどの視覚的手段のおかげで、説明がわかりやすくなりました。通訳者として仕事をする私自身、会議の前にあらかじめ資料一式をいただきますが、かつては文章だけだった説明が今ではパワーポイントでコンパクトにまとめられています。そのため、事前に理解する上で大いに助けになり、ありがたく感じている次第です。  

しかし、図解説明やプレゼンテーションだけでは理解できないときや、もう少し説明が必要なとき、どのようにして依頼すれば良いのでしょうか?今回のテーマは「説明」に関する表現です。

Could you please explain to us the procedure?

(手順について説明していただけますか?)

 たとえば工程について具体的な説明がほしいときは、上記のフレーズが便利です。explain のあとは必ずto+代名詞がきます。explain us のように、いきなり代名詞だけがくることはありませんので、注意が必要です。なお、explain は主に「言葉を使って」説明するときに使いますが、「実際に目の前で実演する」場合は、show あるいは demonstrate を使います。上記の例文であれば、Could you please show us the procedure? またはCould you please demonstrate the procedure? となります。

Can you talk us through your latest product?

(御社の最新の製品について、詳しくご説明いただけますか?)

 talk+人+through で「人が理解できるように説明する」という意味になり、explain to us in more detail とほぼ同義語になります。ところで和英辞書で「話す」を引くとtalk, speak, say, tell の4つが出てきます。いずれも使い分けがなされているので、この際覚えてしまいましょう。
 talk は話す相手が必要な場合、speak は対話する相手がいなくてもよいとき、say は言葉の内容を口にすること、tellは言葉の内容を聞き手に対して言うときに使われます。
 英語学習の際、和英辞典を引くことは大事ですが、ニュアンスを正確にするためには、英和辞典や英英辞典で引き直すと違いをより良く理解できます。また、例文などを目にすることで、単語力・構文力のアップにもつながります。

Would you elaborate a little more on that theme?

(そのテーマについて、もう少し詳しくご説明いただけますか?)

 ロングマン現代アメリカ英語辞典を引くと elaborate は to give more details or new information about something と定義されています。つまり、詳しく説明するだけでなく、新たな情報があればそれも付け加えるという意味になります。elaborate は前置詞 on とセットになっているので、覚えておきましょう。なお、時事英語では He did not elaborate on that evidence.(彼は証拠について詳しく述べなかった)という表現がよく見られます。これは検事などが証拠の詳しい内容をあえてマスコミに発表しないときなどに使われるフレーズです。
 ちなみにelaborate は e(非常に)と laborate(努力した)という語源から成っています。電子辞書のワイルドカード検索機能で~laborate と引いてみると collaborate(共同して働く)、overelaborate(手の込みすぎた)といった単語が出てきます。ワイルドカード検索は便利な機能ですので、ぜひ取扱説明書を見ながら、使いこなせるようにしてみてください。

Can you take us back to the beginning of your business?

(御社の創業時のころについてご説明いただけますか?)

 take+人+back to~で「~に引き戻す」、つまり、「さかのぼって説明してもらう」という意味になります。たとえば過去のことを詳しく理解したいときなど、この決まり文句が出てくると便利です。一方、Your explanation took me back to the good old days.(あなたのご説明を聞いて古き良き時代を思い出した)という使い方もできます。この文章の場合、is taking me back のような進行形はとらないので、注意が必要です。

 ビジネスプレゼンテーションの場面では、せっかく目の前で本人が説明してくれているのですから、疑問点はあいまいにせず、ぜひその場で質問し、解決するようにしていくことがポイントです。のちにメールでやりとりするよりも、はるかに理解しやすいはずです。 

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柴原 早苗
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科兼任講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSE にて修士号取得。ロンドンのBBC ワールド勤務を経て現在はCNNj、CBS イブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。ESAC 英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)。

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