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ワンランクアップの英語表現

2026.03.03

スキルアップ

第201回「3月の記念日にちなんだ英語表現」

3月の記念日にちなんだ英語表現

アイ・エス・エス・インスティテュート 英語通訳者養成コース講師 柴原早苗

みなさんはカレンダーや手帳をお使いですか?私は大学で教えているため、持ち歩く手帳は新年度4月始まりにしています。一方、記念日サイトを見ると国民の祝日だけでなく、業界団体が設定した記念日など、実に多種多様です。そこで今回は3月の記念日にちなんだ英語表現を見ていきましょう。

1 shave … years off one’s age (さばを読む)

He shaved five years off his age when people asked. (問われた際、彼は5歳さばを読みました)。

3月8日は「さばの日」という記念日。「さばを読む」を英語でshave … years off one’s ageと言います。記念日の方は「3月8日」なので「サバ」という語呂合わせになりますよね。なお、「さばを読む」の語源は諸説あるのですが、有名なのはサバの鮮度から。傷むのが早いため、市場で素早く数えて出荷せねばなりません。そこで「数をごまかす」という意味になりました。

なお、「サバ」は英語でmackerel。一方、「ぎゅうぎゅう詰め、すし詰め」はpacked like sardinesと言います。sardinesはイワシのことです。

2 sugar the pill (ショックを和らげる)

The refusal letter was carefully written to sugar the pill. (その不採用通知は、ショックを和らげるため慎重に書かれていました。)

3月10日は「砂糖の日」で、こちらも3と10の語呂合わせから生まれた記念日です。砂糖を使った英語表現にsugar the pillがあり、これは「ショックを和らげる」という意味。「薬に砂糖をまぶす」ことで、苦い薬も飲みやすくなるという状況を表しています。一方、動詞でsugar-coatと言った場合、日本語の「オブラートに包む」という意味になります。たとえば、You should tell the truth instead of sugar-coating it.(オブラートに包んだりしないで、真実を伝えるべき)という具合です。

ちなみにグラニュー糖はgranulated sugar、上白糖はwhite sugar、角砂糖はlump sugar(英国)、sugar cube(米英語)、黒糖はmuscovado(ポルトガル語が語源)です。

3 you can’t make a silk purse out of a sow’s ear(元の質が悪いものをいくら繕っても立派なものにはならない)

The editor tried to fix the bad translation, but you can’t make a silk purse out of a sow’s ear. (編集者はその酷い翻訳を修正しようとしましたが、元の質が悪いものをいくら繕っても立派なものにはなりませんでした。)

「財布(purse)の日」は3・1・2の語呂合わせから来ています。日本語で「腐っても鯛」(素材が良ければ腐っても価値がある)という表現の正反対を表している状況です。

ちなみに「長財布」はwallet、「がま口」はcoin purse、お札やカードだけを入れる薄い「札入れ」はbillfoldbillお札+fold折る)です。ところで私は幼少期にイギリスの学校に通っていたのですが、制服にはベルトがあり、それをpurse beltと呼んでいました。ベルトの内側に小さなジッパー付きポケットがあり、小銭を入れられる仕様。まだスマホが無い時代で、公衆電話を使う際にはここから小銭を出していました。

4 shake in one’s shoes 足がすくむ

I was shaking in my shoes before the examination. (試験の前、足がすくむほど緊張していました。)

「足がすくむ」を英語でshake in one’s shoesと言います。怖さのあまり、膝が笑い、足が靴の中で震えている様子から生まれた英語表現です。ちなみに記念日は3月15日の「靴の記念日」。これは1870年3月15日に築地で日本初となる西洋靴工場ができたことからです。shoesを使った英語フレーズは他にもfill someone’s shoes(代わりを務める)、put yourself in someone’s shoes(相手の身になる)などがあります。

なお、shoeは単数形・複数形で注意が必要です。左右揃った靴であればshoesですが、I lost my left shoe(左の靴を失くした)のように片方だけであれば単数形です。一方、「一足」ならばa pair of shoesとなります。「靴ひもを結ぶ」はtie one’s shoesまたはdo up one’s shoesです。

いかがでしたか?今月は3月の記念日にちなんだ英語表現を取り上げてみました。ところで古代ローマでは3月が年の始まり。よってSeptembersept=seven。7番目)、October (oct=eight。8番目。タコoctopusの足も8本!) という数え方になったのです。興味深いですよね。


柴原 早苗
放送通訳者、獨協大学および通訳スクール講師。上智大学卒業。ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2024年米大統領選では大統領討論会、トランプ氏勝利宣言、ハリス氏敗北宣言、トランプ大統領就任式などの同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラム執筆にも従事。

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