COLUMN
通訳・翻訳コラム
-
2017.12.01
通訳
第12回:能否夢見電子羊──機械通訳は実現するのか
「言語の壁は崩壊寸前」という、興味深い記事を読みました。 この記事によると、機械通訳の技術は日進月歩で、あと十年もすれば人々は数十の言語間で自由に会話できるよう
-
2017.11.01
通訳
第11回:可憐天下教師心──解らない人には解らない
能楽に造詣の深かった随筆家・白洲正子氏に、『梅若実聞書』という作品があります。観世流シテ方能楽師・梅若実氏の芸談(伝統芸能の演技者が、自身の技芸について語ったも
-
2017.10.02
通訳
第10回:做事還要靠行家──私達のナイーブな言語観
先日、元アイドルグループSMAPのメンバー三人が新たな公式ファンサイト「新しい地図」を立ち上げ、話題になりました。アジア圏を含め、世界中にファンがいる三人のサイ
-
2017.09.01
通訳
第9回:巧婦難為無米炊──ひとりだけ門外漢の苦衷
先日、とある学会のシンポジウムで通訳を仰せつかりました。クライアントは通訳者の仕事にとても理解があり、かなり「前広(まえびろ)」に資料を提供してくださるので、こ
-
2017.08.01
通訳
第8回:脚踏雙船兩頭空──仮案件とリリースの問題
かつて、Twitterでこのような「つぶやき」をしたことがあります。 「とある通訳業務の『仮案件1』がリリースになったその日に、別の『仮案件2』が入っている日時
-
2017.07.03
通訳
第7回:魚幫水而水幫魚──通翻訳者とエージェント
『通訳翻訳ジャーナル』という雑誌をご存じでしょうか。記事の多くは英語の通訳者や翻訳者に関する話題なので、ふだんは書店などでぱらぱらと眺める程度(ごめんなさい)な
-
2017.06.01
通訳
第6回:華語江湖面面觀──それもこれもみな中国語
先日、とある専門学校の中国人留学生クラスで通訳訓練をしていたところ、“太平門”という中国語が出てきました。 日本語の「非常口」にあたる言葉ですが、学生のひとりが
-
2017.05.01
通訳
第5回:稲穂越熟頭越低──ペラペラなんて言えない
先日、出版されたばかりの『村上春樹翻訳(ほとんど)全仕事』(中央公論新社)を読んでいたら、翻訳者の柴田元幸氏が村上氏との対談の中でこう仰っている部分がありました
-
2017.04.03
通訳
第4回:磨刀不誤砍柴工──母語を再度見つめなおす
二つの言語を「話せれば訳せる」わけではないけれど、「話せなければ訳せない」のもまた事実。 では、通訳者にとって「二つの言語が話せる」というのはどのような状態なの